Sony Tablet

Sony Tablet（ソニー・タブレット）について

Sony Tabletは、ソニーが開発したAndroidを搭載したタブレット端末のシリーズです。そのブランドは、最初に登場した頃の「みんなのタブレット」というキャッチコピーに象徴されています。2012年には「Xperia Tablet」という新しいブランドに変更され、翌年にはこの名称で新しいモデルが発表されることとなりました。

背景と概略

Sony Tabletの歴史は、2011年4月26日に発表されたことから始まります。当初は「S1」と「S2」という名で知られるモデルが紹介され、その後それぞれ「Sony Tablet S」と「Sony Tablet P」という名称で販売開始されました。このタブレットは、Android 3.0を採用し、Tegra 2 CPUを搭載していました。ソニーは、これらのタブレットが他のソニー製品との連携を強調することで、エンターテイメントの享受をより豊かにすることを目指しました。

2011年9月には、モバイル性を重視した「Sony Tablet P」と、多機能なメディアコンテンツを重視した「Sony Tablet S」の2モデルが発表されました。これにより、ソニーは本格的にタブレット市場へ参入しました。日本では、2011年9月17日に「Sony Tablet S」のWi-Fiモデルが発売され、順次グローバルな展開が行われました。

特徴と機能

Sony Tabletの主な特徴は以下の通りです：

• - ユニークなデザイン：Sony Tablet Sは偏重心デザインを取り入れ、持ちやすさを重視した形状をしています。Sony Tablet Pは折りたたみ式で、上下に2画面を持つ特異なデザインを採用しました。
• - 操作感と操作性：「サクサク・エクスペリエンス」技術を導入し、軽快な動作を実現。操作性の向上に寄与しました。
• - ソニーデバイスとの連携：タブレット内のコンテンツをブラビアテレビとDLNAを使用して再生する機能や、リモコン機能を搭載し、家庭内でのエンターテインメント体験を拡張しました。
• - 豊富なエンターテイメントサービス：Video Unlimited、PlayStation Certified、Reader Storeなど、さまざまなサービスとの連携がありました。

Wi-Fi、WAN機能が搭載されており、ウェブブラウジング、ビデオ観賞、電子書籍の閲覧など、さまざまな用途に対応できる柔軟性があります。また、発売当初からアプリのマルチタスク機能を有し、ユーザー体験を高めました。特に、スモールアプリ機能は非常に人気があり、一度に複数のアプリを使える利便性が評価されました。

市場での立ち位置

Sony Tabletは、発表当初からiPadに対抗する商品として注目されていました。事実、販売実績が芳しくなく、多くの要因としては、CPU性能の影響や、ソニー製品との統合が円滑でなかったことが挙げられます。2012年には新型「Xperia Tablet S」への移行が発表され、Sony Tabletシリーズはその歴史に幕を閉じました。

まとめ

Sony Tabletシリーズは、個性的なデザインとマルチ機能が特徴のAndroidタブレットでした。その後のXperiaへの統合により、ソニーのタブレットのブランドを変革させ、新たな市場戦略を推進することとなりました。5機種が日本市場に展開され、多くのユーザーに愛されましたが、性能や連携面での課題が残り、評価は賛否が分かれる結果となりました。

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